こんにちは。冨樫純です。
「投票に行かない理由」についてのコラムを紹介します。
ぼく自身は投票に行きます。
行かない理由がないからです。
それほど面倒でもないですし。
多くの人は、投票してもしなくても結果が変わらないのなら、投票に行くだけ無駄だと思っていると感じます。
イチローは、政治や経済には関心もあり、特に国際的な問題にはかなり関心をもって新聞やテレビニュースを追っている。
しかし、選挙となると棄権してしまうことが多い。
それは、選挙の際に各政黨の政策に大きな違いが見えないから、どの政黨に投票しても同じだと感じてしまうからである。
つまりイチローは、投票してもしなくても結果が変わらないのなら、投票に行くだけ無駄だと合理的に考えて、割り切ってしまうのである。
それでもイチローは、1998年の参議院選挙の時のように「これは大事な選挙で、自分の1票が重要だ」と感じると、「この選挙は投票しなくては」と思うタイプの人間である。
それに比べると、イチローの後輩のシンジョーは、もっとはっきりしている。
彼は、どうせ政治なんか自分たちが悩んでも良くならないから、考えるだけ無駄だと思っていて、ほとんど投票には行かない。
特に7月の選挙だったりすると (実は参議院選挙はいつも7月なのだが)、天気がよければつい海水浴に行ってしまう。
帰りはだいたい車が渋滞に巻き込まれて、投票時間までに帰宅できないので、しかたなく棄権することになる。
もともと投票する意欲が強くはないので、「海水浴のシーズンに選挙をされても困る」 と思ったりするくらいである。
ヒデキは、政治的関心も高いし、真面目な大人で、自分の周囲の年長者が選挙で毎回投票しているのを見て、自分も投票しようと努力している。
そのヒデキでさえ親成の結婚式が昼からある時などは、朝早くに投票を済ませてから結婚式に行くのは難しいと感じる。
ましてや大雨が降っていたりすると、いつも投票しているのだから、今日くらいはいいかな」と、ついつい思ってしまう。
どうも、投票に行かない人々には、さまざまな異なった理由があるようだ。
下記の本を参考にしました
『政治学』補訂版
(NewLiberalArtsSelection)
久米 郁男 他2名
有斐閣