とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

企業は誰のものか

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、政治学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


企業は誰のもの

 


政治の世界で企業が有力なアクターであることは明らかである。

 


では企業とは何だろう。

 


ゼミのOBの良夫君が、卒業して1年ぶりに大学を訪ねて、ゼミの様子を見に来た。

 


といっても実は、会社の人事部にいわれて後輩の採用に来たのである。

 


良夫君が 「わが社では今回大きな新事業をすることになった」と説明を始めると、一人の生意気な

後輩が、 「会社法によれば株式会社の所有者は株主であって、先輩が 「わが社」というのはおかしいよ」 と、今講義で聴いてきたばかりの知識をひけらかしていった。

 


それを聞いていたアメリカからの留学生のジミー君も、その通りだと同調した。

 


良夫君は、「会社の同僚はみな 「わが社」といっているし、社長も役員もみんな会社の従業員だよ」と反論した。

 


すると、 最近フェミニズムの議論にこっている清美さんが、 「そんなこと言ってるから日本の会社員は、会社に飼われる 「社畜」といわれるのよ。 人生の意味は他にあるわ」と攻めてきた。

 


良夫君は釈然としない。 会社がつくっているものは, 社会の役に立っているし、会社がそれで儲ければ自分の給料も増えるし、やっぱり 「わが社」 でいいんだと思う。

 


社畜」で何が悪いのかと思う良夫君であった。

 


会社のとらえ方も、国により人によりさまざまである。

 


感想

 


「企業は誰のものか」という視点は、議論になるところだと思いました。

 


「ものいう株主」とか「社蓄」と言われることからもそれが垣間見れると思います。

 


下記の本を参考にしました

 


『はじめて出会う政治学

 構造改革の向こうに

 北山 俊哉 他2名

 有斐閣アルマ

 

flier(フライヤー)