こんにちは。冨樫純です。
独学で、政治学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
政治的決定の難しさ
政府の失敗とまではいわないまでも、市場と比べた場合の政治的決定の難しさについて考えてみよう。
市場では自発的な交換が中心的な行為である。
人々は買いたい物を選択して購入する。 ランチをパスタにしようか焼きそばにしようか、好きなように決められる。
食べたくなければ食べなくてもいい。
自発性の素晴らしいところである。
ところが政府は強制力をもって行う。
市場の失敗、すなわち自発性ではうまくいかない場合に対応するために、強制力が必要だからであ
り、政府にはそれが与えられている。
ということは、公益などのためではあるが、政府は人々に無理やりやらせるのである。
それだけではない。 たとえば、どの程度公共財を提供しようかということに対しても、人々の考えはさまざまである。
「アルマ街灯社」の例でいけば、払わされる税金は多くてもいいから街灯を多めにしてもらいたい人と、暗い夜道でもいいから税金は少ない方がいいという人を、ともに満足させることはできない。
政府のできることといえば、人々の好みのちょうど真ん中ぐらいで、税金の額と街灯の数を決める
ことぐらいである。
ということで、政治的決定には不満をもっている人が多いのは当然ということになる。
テレビや新聞でも政治に対する不満は多いが、そ
これは政治の成り立ち方をよくよく理解すれば、いたしかたないということになる。
感想
テレビや新聞でも政治に対する不満は多いが、そ
これは政治の成り立ち方をよくよく理解すれば、いたしかたないということになるという最後の箇所が、一番印象に残りました。
政策や政治的決定は常に課題があるということだと思いました。
下記の本を参考にしました
『はじめて出会う政治学』
構造改革の向こうに
北山 俊哉 他2名
有斐閣アルマ