こんにちは。冨樫純です。
「組織決定の危うさ」についてのコラムを紹介します。
企業の不祥事の報道がある度に、原因が気になっています。
何故繰り返されるのか疑問です。
1999年9月30日午前、茨城県東海村にある JCO 社の核燃料加工施設で起きた臨界事故は、直接作業に従事していた3名(うち2名死亡)をはじめ、教急隊員や周辺住民を含む多数の被爆者を出した。
事故の直接の原因は「本来、使用目的が異なり、また、臨界安全形状に設計されていない沈殿槽に、臨界質量以上のウランを含む硝酸ウラニル溶液を注入したこと」(原子力安全委員会ウラン加工工場臨界事故調査委員会,1999)にあったが、調査の結果、作業の効率化を図るために、会社が幾度も無謀とも思える違法な工程変更を行ってきた経緯が発覚した。
2002年1月、三菱自動車製大型トレーラーの走行中にタイヤが外れて転がり、歩行者を死傷させる事故が起きた。
これを含めた複数の死傷事故をきっかけとして、同社の長年にわたるリコール隠しが明るみに出た。
2007 年には食品加工卸売会社による挽肉の品質表示偽装、各地の人気菓子の賞味・消費期限偽装、高級料亭による食材の産地偽装など、数々の食品偽装問題が発覚。
2013年にも大手ホテルレストラン等のメニュー表示における産地や食材に関する虚偽・偽装表示が相次いで発覚し、社会問題化した。
これらはいずれも、企業のリスク認識の甘さと意思決定の誤り、内向きの組織風土がもたらした「組織事故」としての側面をもつできごとである。
下記の本を参考にしました
『社会心理学』
池田 謙一 他2名