こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
以前から政治思想や政治哲学に興味があり、読んでみようと思いました。
②こんな本です
『西洋政治思想史』
宇野重規著
有斐閣アルマ
ソクラテスからサンデルまでの政治思想の流れをコンパクトに描き出す。
政治的真理を追究してきた思想家たちの歩みをたどり現代社会における政治のあり方を考える。
古代ギリシアにおけるデモクラシーの誕生から20世紀までの政治思想の流れを平易に説明したテキスト。
政治的人文主義や共和主義といった、近年活発に議論されている考え方を盛り込み、グローバル・ヒストリーの時代にふさわしい政治思想史を構想する。
③こんな言葉が印象に残りました
トクヴィルはアメリカのデモクラシーが理想的であるといったわけではない。
むしろ、デモクラシー社会には固有の危険性があり、これをいかに免れるかが、トクヴィルの課題であった。
ただし、平等な諸個人から成る社会がしばしば無秩序に陥ることに警告を発した保守主義とは違い、トクヴィルは権力の集中こそがデモクラシー社会に固有な危険であると考えた。
「多数者の暴政」や「民主的専制」とはまさしく、彼の懸念を示す言葉であった。
デモクラシー社会において、伝統的な権威は否定されるが、それに代わって社会の多数者の意見が力をもつ。
また富と財産の追求こそが人々の関心事となり、物質的快楽へと、社会の価値が均質化する。
結果的に、一元化した世論はかつてない権威をもつようになる。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『現代政治理論』新版
川崎 修 他1名
有斐閣アルマ
『現代政治学』第4版
加茂 利男 他2名
有斐閣アルマ
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。