こんにちは。冨樫純です。
独学で、政治学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
政治の世界では一寸先が闇?
ながらく続いた自民党政権が崩壊して連立政権ができたり、強権支配で磐石の体制を誇っていたソ連が崩壊したりと、政治の世界では予測もできなかったことが起こる。
しかし、同時に忘れてはいけないのは、ひとたびできあがった政治の仕組みはそう簡単には変わらないという事実である。
ひとたび政治の仕組みができあがると、その仕組みはなかなか壊れないだけでなく、将来の政治の動きにも影響を与えていく。
例えば、車検制度ができあがると、町の自動車修理工場関係者は自分たちの生活を守るために車検制度をなくさせないように行動する。
しかし、 もし車検制度というものが初めからなければ、生活を守るという同じ目的のために、わざわざ車検制度をつくることを要求しようとは考えないであろう。
人気のでそうな修理サービスを工夫して、他の修理工場との競争に勝って儲けをあげようと考えたかもしれないのである。
いったんできあがった制度は、人々が何を行い
たいと考えるかをある程度決めてしまうという側面がある。
さらに業界団体といった集団がいったん形成されると、ますます車検制度が強く守られることになる。
政策や制度 組織ができあがるということは、政治の場に、ある種のパターンや惰性が生まれてくることを意味する。
ちょっとくらい押してみても、引いてみても、なかなか変えることができないという側面が政治にあることを知っておくことも、政治を理解するうえで重要である。
感想
だから、「政治改革」は進まないのだろうと感じました。
下記の本を参考にしました
『はじめて出会う政治学』
構造改革の向こうに
北山 俊哉 他2名
有斐閣アルマ