こんにちは。冨樫純です。
独学で、政治学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
最大の問題は、 赤字は結局、税金でまかなってくれると思うために、誰も赤字を少なくする努力をしようとしないことにある。
無駄を省く、必要以上の職員の数を減らす、効率的に仕事をする。 こうした経営努力は、やらないですむものなら、やらないでおきたいと思う。
その方が楽だからである。 しかし、民間企業がそんなのんきなことをいっていたら、たちまち倒産してしまう。
国鉄の赤字は、このような怠慢が積もり積もって膨らんでいったという面もある。
政府が独占や参入制限を認めている場合には、競争による刺激がないために商品やサービスの質が向上せず、価格も高いままに維持されるという「失敗」 が生じる。
政府自らが事業をしているときには、いつでも税金をつぎ込むことができるという甘えが、怠惰な経営という 「失敗」 を招く。
いずれにしても、消費者が求める商品やサービスが提供されにくくなることが問題である。
政府の失敗には、ここで述べた以外のパターンもあるが、根底にあるのは、経営努力をしなくてもなんとか商売ができるという、気持ちの緩みである。
このような気持ちの緩みは、しばしばモラルハザードと呼ばれている。
感想
マスコミ報道などでしばしば批判されているところですが、そういう側面はあると思いました。
下記の本を参考にしました
『はじめて出会う政治学』
構造改革の向こうに
北山 俊哉 他2名
有斐閣アルマ