こんにちは。冨樫純です。
独学で、政治学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
規制のパラドクス
アメリカにおいて1960年代末以降、自動車の安全規制が強化され、衝突の衝撃を吸収するダッシュボードや簡単に折れて運転者に突き刺さることのないハンドルなどの使用が法的に義務づけら
れた。
このような規制強化の目的はもちろんドライバーの事故死を減らすことにあった。
しかし、実際に起こったことは、事故件数の増加であった。なかでも、運転手の死亡事故は増えも減りもしなかったが、歩行者の死亡事故は増えてしまった。
運転手は安全な装備に守られて以前よりスピードを出しがちになる。 でも、彼らは安全装置で守られるので死ぬ確率は増えなかった。
迷惑したのは歩行者である。 スピードを上げる車が増えて、事故に遭う確率が高くなったからである。
ここから、安全装置がない方が人はより慎重に運転し、事故数は減るのではないかという主張が生
まれる。
エアバッグをつけるより、 すべての車のハンドルのところに運転手に向けてナイフを立てておく方がよさそうである。
感想
想定外の結果になっているところが興味深かったです。
下記の本を参考にしました
『はじめて出会う政治学』
構造改革の向こうに
北山 俊哉 他2名
有斐閣アルマ