とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

「海の宝石箱や~」が流行った理由

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


テレビなどの「食レポ」に興味があり、その教科書みたいでおもしろそうだったので購入しました。

 


②こんな本です

 


『おいしい味の表現術』

 瀬戸賢一著

 インターナショナル新書

 

 

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SNS食レポ、お店の宣伝で、味の表現に困らなくなる1冊!


食をうまく伝えたいすべての人に。


コク・キレ・のどごしの意味は? 生チョコの「生」って何? など味にまつわることばを言語のプロが徹底分析。

 


またカレーやラーメン、お菓子の味のおいしさを、比喩やオノマトペを利用して効果的に伝える方法をわかりやすく解説。


解き明かされるレトリックの数々に驚かされ、日本語の奥深さを堪能できます。

 


引用した東海林さだおさん、阿川佐和子さんなどの名文や、『美味しんぼ』『神の雫』『孤独のグルメ』などグルメ漫画のセリフも味わい深く、図や表も多用しています。


食にまつわる楽しいコラムも箸休め的に掲載。

 


③ こんな言葉が印象に残りました

 


彦摩呂のフレーズが「海の宝石や~」であったとしたら、「海の宝石箱や~」ほど流行ったかどうか、正直疑問である。

 


食べ物を宝石に見たてるのは常套手段のひとつだし、テッパンフレーズとして定着するには、インパクトに欠けていただろう。

 


ではそのインパクトを生みだしたのは何か?

 


そう、「箱」である。宝石がひとつではなく、いくつもが箱の中で輝いている。ひと粒でもすばらしい宝石が、目の前にいくつもあるという幸せ。

 


刺身は一種類でもおいしいが、海鮮丼や船盛りが人気なのは多種多様な味を存分に楽しめるという点にある。

 


例に挙げた寿司も高級チョコレートもひとつだけ、あるいは一種類だけ食べることはあまりない。

 


ケーキバイキングが人気なのも、目の前に並

ぶ色とりどりのケーキを、好きなだけ選んで食べられることに幸せを感じるからだろう。

 


宝石箱のイメージは、この種の多幸感をうま

く演出してくれる。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『言葉にして伝える技術』

 ソムリエの表現力

 田崎真也

 祥伝社新書

 


『ことばは味を超える』

 美味しい表現の探求

 瀬戸 賢一著

 海鳴社

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。

 

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