とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

ロックの自然状態とは

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、政治学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


自然状態

 


父の権力と政治権力は人間の正当な権力であり、主人が好きなように奴隷を使用する権力とは、本質的に異なるというのがロックの主張であった。

 


とはいえ、ホッブズの自然状態が 「万人の万人に対する闘争」 であったのに対し、ロックはむしろ、自然状態とは「各人が自然法の範囲内で、他人に依存することなく、自らの肉体や所有物を自らが適当と考える仕方で処理し、行動する自由な状態」であると考えた。

 


自然法は、自然権を制約するものとしてあらかじめ存在する。

 


また自然状態における人間は、いかなる他者にも従属することがない。

 


逆にいえば、相互の合意に基づかない限り、支配服従関係はありえないとする点において、ロックの議論はホップズと対照的であった。

 


このようなロックの自然状態論を支えたのが、所有権論である。

 


ロックによれば、神は人間の自己保存のために、万物を共有物として与えたが、人間は自然に労働を加えることで、自らの所有物とすることができる。

 


この場合、たとえば果実をとりすぎて腐らせてしまうと、他者の自己保存の妨げとなる。

 


これを自然法違反とするロックは、そうでない限り、人間は自己の身体と、その延長にある労働の成果を排他的な権利として享受することができると論じた。

 


感想

 


父の権力と政治権力は人間の正当な権力であり、主人が好きなように奴隷を使用する権力とは、本質的に異なるという箇所がおもしろいと思いました。

 


認められる権力があるということです。

 


下記の本を参考にしました

 


『西洋政治思想史』

 宇野 重規著

 有斐閣アルマ

 

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