とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

リスクへの対処

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、社会学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


リスクへの対処

 


生活に関わるリスクをなくすことはできないとすると、われわれはリスクとつきあいながら生活をしていかなくてはならない。

 


もうリスクのことを考えずに、運頼みで生活していこうというのも1つの考え方ではある。

 


もちろん、確率が低いリスクの場合は、それでも大丈夫かもしれないが、確率が高いリスクの場合は、何も準備しないままでいると、人並みの生活どころか、生存すらも危険にさらされる。

 

 

 

ここでは、ギデンズによる反実仮想という考え方が有効である。

 


それは、自分の計画どおりにいかなかった場合、どうなるかを想像することである。

 


学卒後、希望の職業に就けなかった場合、30歳までに結婚できなかった場合、離婚した場合などに、自分の生活状況がどうなっているかをあらかじめ予測しておくことである。

 


予定どおりいかなかったときに、どのように生活を建て直すかを準備しておく必要がある。

 


これが、「リスクヘッジ」という考え方である。これは、リスクが起きないように努力するのではなく、リスクが起きたときの対処法をあらかじめ考えておくことである。

 


生活に関わるリスクヘッジをするためには2つの事柄が重要である。

 


1つは、生活の計画を立て直すことである。

 


新たにチャレンジできる生活上の目標を設定し、それに向かって自己実現計画を新たに立てることが求められる。

 


もう1つは、生活の目標を建て直す「資源」を用意することである。

 


リスクに出会ったら生活が成り立たなくなるという状態では、そこから脱出することは難しい。

 


後者のためには、通常 「保険」が用意されている。

 


そして、保険ができたのも、近代社会に入ってからであった。

 


リスクを抱える人から一定の拠出金を得、 実際にリスクに陥った人をサポートするために使うというのが保険の仕組みである。

 


これには、いわゆる生命保険といった私的な保険から、失業保険、年金システムなど 国や自治体が運営する社会保険まである。

 


感想 

 


なんだか当たり前のように感じます。

 


でも、そう感じるのは、それだけ現代にも影響を及ぼしているということだと思います。

 


下記の本を参考にしました

 


『Do! ソシオロジー』改訂版       

 現代日本社会学で診る

 友枝 敏雄 他1名

 有斐閣アルマ

 

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