こんにちは。冨樫純です。
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル リスクの本質
リスクは、主観的なものである。
その意味は、 リスクは自分が計画したことが実
現しないことであるから、 そもそも「計画」をしなければ、リスクは存在しないことになる。
伝統が支配していた時代では、伝統にしたがって生きるだけである。 伝統にしたがって生活していても生活に支障をきたすことがある。
親の後を継いで農業をしていても、災害で農地を流されて農業ができなくなることもあるだろう。
これは、リスクとはいわず、単なる 「災難」 にあったと考えることができる。
しかし、近代社会は、リスクを意識することを求められる社会であるといえる。
それは、人生の計画において 「確率」 を意識す
ることを求められるということである。
これを、ベックは、「知識の確率化」と名づけた。
そして、私たちは、新しい形で 「運命」という概念に向きあうことになった。
ものごとが起きる前は、リスクをともなった選択は「確率」として与えられる。
たとえば、離婚確率30%というときには、10
組結婚があったら3組が結果的に離婚するが、離婚しないカップルも7組いるということである。
しかし、自分がどちらに入るかは、事が起こるまでわからない。
タバコを吸えば、心筋梗塞で亡くなる可能性が約1.7倍になるというデータがあっても、タバコをいくら吸っても心筋梗塞にならない人もいれば、吸わなくても心筋梗塞で亡くなる人もいる。
リスク社会においては、選択肢においてリスクが起きる確率を知ることと、その確率を評価して行動することの双方が求められるのだ。
感想
たしかに、リスクは主観的なものもありますが、確率で捉えることもできることを知りました。
なるほどなと思いました。
下記の本を参考にしました
『Do! ソシオロジー』改訂版
友枝 敏雄 他1名
有斐閣アルマ