こんにちは。冨樫純です。
「戦争が支持率を高める?」についてのコラムを紹介します。
戦争によって支持率が高まったというのは、皮肉な話だと思いました。
また、共通の敵を作ると、団結力が高まるというこを示している感じがします。
2001年9月11日の同時多発テロ事件直後に最大 90%にまで達した異様なまでの支持率の高まりと、その後のとどまることのない漸次的な低下との対比である。
国が脅威にさらされたと感じるような事態下では“rally around the flag" 現象が生じる。
つまり大統領のもとで結束し、事態に対処しようとして、支持率が急激に高まることが知られている。
その後のブッシュは、イラク戦後処理のあり方、
国際社会や国内の政治・経済、あるいは災害といった諸問題への対応のいずれにもみるべきものがなく、内外から批判と非難を浴び続け、史上最低レベルの支持率まで落ちていった。
テロや戦争以外には、大統領に再選を果たした 2004年の選挙の時期にもわずかに支持を戻している。
この時点のデータを詳細に分析してみると、選挙キャンペーンが支持の低落を一時的に押しとどめ、少し戻す程度の効果を及ぼしていることが判明した(Richey, 2008)。
それが再選の鍵となったのだからキャンペーンの効率は抜群だったのだが、全体の趨勢をみればそれはアメリカにとっての不幸であったのかもしれない。
再選後の惨めな支持率とその低落をみればそれは否定できない。
下記の本を参考にしました
『社会心理学』
池田 謙一 他2名