とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

政治家の自由裁量

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、政治学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル

 


政治家の自由裁量

 


候補者個人を重視して投票をする人が多いとき、選ばれた政治家は、自由に政策を決めやすくなる。

 


政治的な決定をするときに選挙民の意見にあまり注意を払わなくとも、 後援会活動によって選挙で当選できるからである。

 


郵政民営化に反対しながら、地元重視の選挙運動で当選した野田聖子の例はこのことを示している。

 


選挙民には不人気だが、高齢化社会で一定の福祉サービスを提供し続けるためには、消費税増税が不可避だと考えた政治家が、選挙民の意思に反して増税に賛成するとしよう。

 


このことは必ずしも悪いことではない。 支持者が消費税に反対していても、 後援会がしっかりしていれば、あまりその反対を気にせずに消費税増税にイエスといえるだろう。

 


間接民主主義は、選挙で選ばれた政治家が、多かれ少なかれ一定の裁量に基づいて政策を議会で決めることを認める。

 


もし、そのような裁量を認めないのであれば、議会内で討論をする意味はないからである。

 


議員が他の議員に説得されたり、妥協して意見を変えたりする余地があって初めて、議会の意味があるのである。

 


信頼できる代表に議会で自由に討論して政策を決めてもらうのは1つの考え方である。

 


しかも、多くの問題やそれへの対応を考える手間を省くことができる。

 


このように、マスメディアには評判は良くないが、候補者の人柄を基準に投票するのは、それほど悪い方法ではないということができる。

 


そして、比較的簡単なように見える。

 


しかし、政策のことを考えず、人柄や個人的なつながりだけで信頼できる政治家を選ぶことが本当に簡単かどうか、立ち止まって考えるとそうではないように思えてくる。

 


感想

 


政治家の自由裁量も行き過ぎると再選できない可能性もあるので、難しいところだと思いました。

 


下記の本を参考にしました

 


『はじめて出会う政治学

 構造改革の向こうに

 北山 俊哉 他2名

 有斐閣アルマ

 

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