こんにちは。冨樫純です。
「CO2削減とエコカー」についてのコラムを紹介します。
エコカーのメリットは燃費が良いことだけだと思っていましたが、それだけではないようです。
2008年秋の世界同時株価暴落は、消費の世界にも大きな影を落とした。
だがその後、エコカーに吹いた時代の風は追い風だった。SUV 車を語る自動車ファンは激減したが
ホンダの新ハイブリッドカー・インサイトはその低価格路線とあいまって販売台数を一気に獲得したが、燃費の向上したトヨタの3代目プリウスも猛追し、2009年6月には月間新車販売台数首位を獲得した(2017年末には日本の乗用車の2割がハイブリッドカーとなっている)。
このできごとのもう1つの大きな背景は、京都議定書締結(1997年)後の CO2排出量削減争点だった。
2009年の6月、当時の麻生首相は 2020年の削減目標を発表したが、同年9月には選挙で大勝して首相就任間近の鳩山由紀夫がさらに厳しい目標設定を表明し、ともに賛否両論を浴びたことにみられるように、環境問題への対応は消費者にも広く意識され続ける世論の対象となった。
2017年にアメリカ大統領となったトランプは地球温暖化対策を見直す大統領令に署名したが、アメリカではその後も大規模な山火事や巨大ハリケーンなど温暖化由来とも判断しうるような災害が相次ぐという皮肉な状況が続き、大きな論争を呼んでいる。
ひるがえってみると、ハイブリッドカーの普及は、人々の消費者意識とエコ意識の二重の効果を示していて興味深い。
下記の本を参考にしました
『社会心理学』
池田 謙一 他2名