とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

集団心理

こんにちは。冨樫純です。

 


「集団心理」についてのコラムを紹介します。

 


集団心理にメリット、デメリットがあるところがおもしろいと感じました。

 


わが国ではじめての裁判員制度が2009年にスタートしようとした時、「自分の意見が少数派だとわかったら、信念が貫けないのではないか」「日本人は特に周囲に流されやすい国民性なで……」といった懸念の声が聞かれた(後にみるように、こうした状況で周囲の影響を受けやすいのは、もちろん日本人だけではないが)。

 


集団には、個人がもつ性質や能力を足し合わせた以上の力が備わっているという考えは、多くの人たちの間にいきわたっている。

 


集団で暴行を働く少年たち、それが慣行だからと誰も止められなかったために起こった組織の不祥事、さらには極めつきの例として、人を殺人にでも駆り立てることのできる軍隊の規律などをみると、なるほど集団のもつ力の大きさを実感する。

 


その一方で人間は、他の人々と協力して集団を作ることによって、1人では決して成し遂げられなかったであろう目標を次々に達成してきた。

 


長い歴史の中で、災害、病気、他の動物種の襲撃といった自然環境に潜む危険を克服し、また、豊かで文化的な生活を行うための生産手段と経済的基盤を得ることができたのは、人々の能力を効率よく組織化した「集団」のおかげだったはずである。

 


メリットとデメリットの両方を持ち合わせているようにみえる、社会集団の特徴とは、いったいどのようなものだろうか。

 


そして、集団の中におかれた個人の行動を規定するのは、どのような心理的過程なのだろうか。

 


下記の本を参考にしました


社会心理学』 

 池田 謙一 他2名

 有斐閣