とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

政治家とは

こんにちは。冨樫純です。


本を紹介します。


①この本を選んだ理由


社会学政治学の名著にハマっていて、有名なので、読んでみようと思いました。


②こんな本です


『職業としての政治』

  マックス・ヴェーバー 他1名

   岩波文庫

 

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「どんな事態に直面しても「それにもかかわらず!」と言い切る自信のある人間。


そういう人間だけが政治への「天職」を持つ」。


マックス・ヴェーバー(1864‐1920)がドイツ敗戦直後、自らが没する前年に行った講演の記録。


政治という営みの本質、政治家がそなえるべき資質や倫理について情熱を傾けて語る。


③こんな言葉が印象に残りました


同じく政治を職業とするといっても、二つの道がある。


政治「のために」生きるか、それとも政治「によって」生きるか、そのどちらかである。


この対立は決してあい容れないものではない。むしろ、少なくとも精神的には、いや多くのばあい物質的にも、両方の生き方をするのが普通である。


つまり、政治「のために」生きる人も精神的な意味では「政治によって生きている」わけだし、さらに彼は、自分の行使する権力のむき出しの所有そのものを享受するか、それとも、自分はある「仕事」に打ち込んでいるのだから自分の生活には意味があるのだ、とそう思い込むことによって、精神的なバランスと自信を駆り立てているか、そのどちらかである。


ある仕事のために生きているどんな真面目な人でも、このような精神的な意味では、この仕事によ

って生きているといえよう。


したがってこの「のために」と「によって」の区別は事態のもっと実質的な側面、すなわち経済的な側面に関係している。


政治を恒常的な収入源にしようとする者、これが職業としての政治「によって」生きる者であり、そうでない者は政治「のために」ということになる。


(本文より引用)


④この本が気になった方への2冊はこちら


『職業としての学問 』

   マックス ウェーバー 他2名

   岩波文庫


社会学の根本概念』

   マックス ヴェーバー 他2名

   岩波文庫


⑤感想


読みにくい印象は受けますが、内容は現代にも通じるものがあり、薄い本なので、お薦めです。


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。