こんにちは。冨樫純です。
「感覚遮断実験」についてのコラムを紹介します。
何もせずに、数日過ごすと具合が悪くなるといわれますが、その理由が分かりました。
生活のための活動を食事と排池以外はまったく行なわせず、視聴、触覚的な感覚刺激や意味のある刺激の入力を極度に制限する感覚遮断実験をする。
すると、参加者は、当初はよく眠るが、目覚めた後なんとなく落ち着かず、やがて、いても立ってもいられないほど不快だとか、なんとか手足を自由に動かしたいとか、なにかまとまったものを見たり聞いたりしたい、と訴えるようになる。
2、3日間この状態を続けると、思考に乱れや空白が生じる、白昼夢のような空想や幻覚的なイメージが浮かぶ、身体的な違和感が起こる、などを訴えるケースが出てくる。
この実験は、正常な心理状態を維持するには、適度の刺激にされながら自発的自主的な行動をしている必要があること。
また、そうした行動の制限が、身体的・心理的活動への動機づけを生じさせることを示している。
下記の本を参考にしました
『心理学』第5版補訂版
鹿取 廣人 他2名