とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

直観像記憶とは

こんにちは。冨樫純です。


「直観像記憶」についてのコラムを紹介します。


見たものをすぐに記憶できるのは、超能力ではなく、この能力に優れている人のようです。


直観像記憶とは、ある事物を見たとき、写真に撮ったかのごとく鮮明に記憶される内容、見た数分後、数日後、ときには数年後まで、その事物のイメージが実在するかのように鮮明に再現される。


直観像記憶に優れている人は、その場にいなくて

も綴密にスケッチしたり、本を紙面ごと想起したりできることが示されている。


なお、この記憶に基づく能力は幼少期の人間の多くに見られるが、6歳頃までに消失してしまう。


ダ. ヴィンチやゲーテ三島由紀夫などは、大人になっても直観像記憶の能力をもっていたと報告されている。


脳損傷後に直観像記憶能力が発揮されるようになった例もある。


最近の研究では、幼少期のチンパンジーにも直観像記憶能力があることが示されている(Inoue & Matsuzawa, 2007)。


下記の本を参考にしました


『心理学』第5版補訂版 

 鹿取 廣人 他2名

 東京大学出版会