こんにちは。冨樫純です。
「大戦景気」についてのコラムを紹介します。
戦争によって景気が良くなるというのは、皮肉だと感じます。
第一次世界大戦が始まって、日本は景気がよくなります。
なんで景気がよくなるのか?
ヨーロッパの人たちは戦争で忙しい。
アジアに物を売りに来るどころじゃない。
それをいいことに、日本は中国とアジアの市場を独占してしまうのです。
日本商品はアジアに急速に進出し、輸出超過になりました。
物が売れれば景気がよくなる。これが大戦景気です。
ついに工業生産額が農業生産額を上回ります。
工業生産額>農業生産額
工業生産額が全産業の生産額の半分以上を占めるようになり、工業労働者の数が100万人を超えます。
ただ、確かに景気はよくなりますが、 労働者の賃金は上がりません。
民衆は物価が上がって苦しみます。 なぜなら給料が上がらないからです。
今までと同じ給料なのです。 それで物価だけ上がったらどうなりますか?
生活は苦しくなりますね。
その結果、国内で労働運動や社会主義運動が盛
り上がっていくのです。
下記の本を参考にしました
『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』【改訂版】
金谷 俊一郎
東進ブックス 大学受験 名人の授業