こんにちは。冨樫純です
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
ジェンダーレス化する「ポスト工業社会」
工業社会の産物として成立し固定化されてきた「男は外/女は家庭」という性による分業に、現在、ひびが入りはじめている。
その亀裂は、誰の目にもはっきりと映ってきたといってもいいだろう。
その理由はいくつか考えられるだろう。
一つは、この200年ほどの女性たちの「平等」を求める声が、大きく社会を変化させはじめたということだ。
第二次大戦後、とくに、1970年代以後の、「平等」を求める国際的な女性たちの動きを思い起こしてもらいたい。
そして、また、性別役割分業を生みだした、近代産業社会、そのものが、1970年前後から、大きく変貌したということも、構造にひびを入れる原因となっているということを、ここで強調しておかなければならないだろう。
産業労働力が、一般的に筋力や瞬発力などの体力に勝ると思われた男に、割り当てられたと考えることができるだろう(もちろん、体力も個人差が大きい。ぽくより筋力の強い女性はいくらでもいると思う)。
しかし、従来の、生産労働中心社会からサービス、 や情報を軸とする産業への移行は、労働の形態そのものを変えることになった。
いわゆる「ポスト工業社会」、トフラー流にいえば
「第三の波」の時代、通産省の言葉を使えば「高度産業社会」の成立ということである。
日本社会においても、近代産業社会の中軸となってきた「第二次産業」の労働者の数は、1970年中期にはすでに「第三次産業」の労働者を大幅に下まわるようになっている。
現在、その差はさらに開き、「第二次産業」労働者は、「第三次産業」労働者のほぼ半分の数となっている。
ザービース産業や、情報産業に、男の筋力や瞬発力は必要ない。
一般論のレベルでいっても、コンピュータのキーボードを叩くのには、男女の差があるはずもない。
いわば、労働の形態そのものがジェンダーレス化したのだ。
感想
「男は外/女は家庭」という性による分業に、現在、ひびが入りはじめているという指摘がおもしろいと思いました。
下記の本を参考にしました
『男性学入門』
伊藤 公雄
作品社