とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

温暖化と新旧交代

こんにちは。冨樫純です。

 

「温暖化で新旧交代が起こる理由」についてのコラムを紹介します。

 

どの時代でも、組織改革は難しいと感じました。

 

寒冷化が襲いかかったことで、前時代まで温暖期に支えられて繁栄していた国が崩壊し、王朝や文明の“新旧交代”が起こることは理解しやすいですが、 逆に、寒冷期から温暖化が到来したときは、暖かい気候に支えられて農業生産が上がるのですから、旧時代の繁栄国も新進気鋭の新興国も一様にすべての国が繁栄しそうなものです 。

 

しかし、現実にはそうはなりません。

 

まず第一に、国家が繁栄するためにはその身をその時代の特性にぴったりマッチさせなければなりません。

 

つまり、寒冷期に繁栄した国は、「寒冷期」 という時代の特性に国家組織をぴたりと合わせることに成功したからこそ繁栄できたと言えます。

 

そこに、「温暖期」 という新しい時代が到来すれば、 時代の特性が激変するため、 時代に合わなくなった旧来国家はたちまち崩壊していくことになります 。

 

それは「温暖な気候による農業生産力の向上」 などというプラス要因などケシ粒のように吹き飛ぶほどの破壊力を持ちます。

 

理屈の上では、新時代に合わせて国家組織を革新することに成功すれば新時代を生き延びることができますが、 国家組織というものは繁栄の中で組織疲労を起こすため、現実問題として繁栄している国であればあるほど組織改革は至難の業で、それを成し遂げることができた国は人類史をくまなく紐解いてもほとんどありません。

 

下記の本を参考にしました

 

『暗記がいらない世界史の教科書 』
 本当の教養を身につける
 神野 正史著
 PHP研究所