とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

税金がないと暮らしやすい?

こんにちは。冨樫純です。


本を紹介します。


①この本を選んだ理由


世界史や哲学を勉強中で、タイトルに興味が湧き、購入しました。


②こんな本です


『世界の国 1位と最下位』

   国際情勢の基礎を知ろう

   眞 淳平著

   岩波ジュニア新書

 

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世界で最も人口が少ない国は? 最も食料自給率が高い国は? 国土面積、軍事力、貧困率、進学率など様々な分野における上位と下位の国々を紹介。


その歴史的な背景や社会状況、日本の位置をわかりやすく解説します。


世界の大国と小国とを比較しながら学ぶ、ユニークな国際政治・経済の入門書。


③こんな言葉が印象に残りました


税金がないと聞くと、産油国は暮らしやすそうだなあ、と思う人も多いかもしれませんね。


しかし、そうとはいいきれません。


「代表なくして課税なし」という言葉を聞いたことはありませんか。


これは、アメリカ独立戦争当時の有名なスローガンです。


イギリス植民地時代のアメリカでは、人々がイギリスに対して税金を払わされる一方で、自分たちの代表をイギリスの議会に送ることができませ

んでした。


これに対して住民たちは、税金を払っているのに、議会に自分たちの代表を送ることも認めないなんておかしい。


ならば自分たちは独立しよう、と主張して、独立戦争を戦ったのです。


このように、税金と政治的な発言権とは切っても切れない関連があります。


現在の先進国では、課税納税と国民主権とが、密接に結びついているのです。


その一方で、こうした産油国の国民は、ほとんど税金を支払っていません。これらの国々では、王族が富と権力を握り、多くの関連企業を持っています。


税金を取らなくても、そうした企業の収益によって、国家のサービスをおこなうことが可能なのです。


こうなるとどうなるでしょうか。税金を払っていない国民には、政治的な発言権も与えられないのです。(本文より引用)


④この本が気になった方への2冊はこちら


『人類が生まれるための12の偶然』

   眞 淳平 他1名

   岩波ジュニア新書


『社会の真実の見つけかた 』

    堤 未果著

 岩波ジュニア新書


⑤感想

この本をきっかけに、ますます世界情勢も勉強したくなりました。


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。