こんにちは。冨樫純です。
「空白の10万年」ついてのコラムを紹介します。
何万年も人類文明がまったく進歩しなかったのはおかしいという勝手なイメージはありました。
個人的にも何年も成長しないことはあると思うので、納得しました。
よく「人類が誕生してから農耕に移行するまで10万年以上もの間、人類文明がまったく進歩しなかったのはおかしい!」と、これを「空白の10万年」 として「じつはその10万年の間に超古代文明が何度も興亡したのだ!」 などと突拍子もない史観を騒ぎ立てる者がいます。
しかしながら、10万年どころか100万年進歩しなくたってまったくおかしくありません。
そういう“妄想”の類を本気で主張する一本ネジのはずれた人たちは「歴史はっねに進歩発展しつづけるはずだ」、という何の根拠もない固定観念に縛られていて、 歴史というものは“契機”がなければどれだけ湯水のように時間を注いでも動かないということを知りません。
逆に、“契機”さえ与えれば、 どんなに旧きを護ろうとしても動き出します。
歷史というものは総体的、構造的、立体的に捉えず、一部だけしか見ていないと、 とんでもない暴論に目を覆わされることがあります。
無知ゆえに本人は大マジメですが、 歴史を知る者からすればいちいち反論するのも馬鹿馬鹿しい"とんでも史観”です。
こうした“とんでも史観” は無数にあり、こうしたものにいちいち嘱されるのは、 歴史を総体的に知らないからです。
下記の本を参考にしました
『暗記がいらない世界史の教科書 』
本当の教養を身につける
神野 正史著
PHP研究所