こんにちは。冨樫純です。
「石油資源の永遠の30年説」についてのコラムを紹介します。
科学技術は進歩により、代替エネルギーも開発されるだろうし、資源節約もするので、枯渇しないとぼくも思います。
鉱物資源や化石燃料資源は再生不可能資源の代表例である。
つい最近までこうした資源は枯渇性資源と呼ばれてきたのだが、「本当に」 枯渇してしまった資源を探すのはそう容易ではない。
19世紀イギリスの経済学者 W. S. ジェボンズは石炭の枯渇について警告を発した。
それ以降も、太古の昔に地球の生成に伴って作られた資源の枯渇に対して危機感をもつ経済学者が絶えなかった。
資本主義経済が、数億年前に作られた資源をたった百年足らずで使い尽くしてしまうとしたら、それは驚異というほかはないだろう。
第1次石油ショックが起きたときにも石油の枯渇問題が真剣に議論された。
「あと30年で石油は枯渇する」 という話が囁かれた。
しかし、その後、石油の可採年数が減少したという話は聞かない。
現在でも30年で石油は枯渇するとはみられていない。
「あと30年で枯渇する」という言葉が常に繰り返されるとき、これは「永遠の30年説」と呼ばれる。
それではなぜ再生不可能資源は枯渇しないのであろうか。
それにはいくつかの理由があげられる。
それまで採掘できなかった資源が新しい技術のもとでは採掘可能になるということもあるだろうし、従来知られていなかった資源が新たに発見されることもあるだろう。
また、再生不可能資源を利用する側の技術も進歩し、より資源節約的になる。
さらに代替的な資源が発見されることもあるだろう。
こうした効果が大きいとき、再生不可能資源の利用年数は延命化されるのである。
しかし、ミクロ的にみるならば、やはり再生不可能資源はやがては枯渇する。
実際、資源の枯渇ゆえに見捨てられた鉱床はいくらでもある。
佐渡の金山、イトムカ水銀鉱山、足尾銅山、こうした場所では、資源の採掘は経済的費用に見合わなくなった。
物理的には枯渇したわけではないが、経済的には資源は枯渇してしまったのである。
下記の本を参考にしました。