とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

社会福祉制度とスティグマ

 

こんにちは。冨樫純です。

 


社会福祉制度とスティグマ」に関するコラムを紹介します。

 


スティグマとは、ネガティブな意味のレッテルです。

 


プライバシーに立ち入った資力調査がないこと、親戚などの援助が優先するというような補足性の原理はないことなどから、社会福祉制度の利用は、生活保護に比べればスティグマは少ない。

 


しかし、

①もともと公的扶助から分かれたというような歴史的経緯、

②サービスが不足している状況では低所得者が優先されることから、実際上はサービスを受ける人には低所得者が多い。

 


このため、たとえば、介護保険ができる前は、親を老人ホームに入れると世間体が悪いからと入院させるような事例も見られたし、高齢者自身にも

「福祉の世話になりたくない」というような意識もあった。

拠出に対して給付が行われる医療保険介護保険などの社会保険に比べると、社会福祉制度からスティグマが完全に拭いさられてはいないといえよう。

 


下記の本を参考にしました。

『はじめての社会保障 』福祉を学ぶ人へ

椋野美智子・田中耕太郎著  有斐閣アルマ