こんばんは。冨樫純です。
学校スポーツの問題点に関するコラムを紹介します。
中学生当時のぼくは、なんの疑いもなく、部活に打ち込んでいました。
だからこそ、おもしろく読みました。
「熱心な部活、意義ある?やりすぎ?」
中学校の部活動がやり玉にあがっている。
とくに運動部系は朝練(あされん)とよぶ早朝練習に加え、日曜や夏休みまで毎日練習漬けの部も多い。
へとへとでほかのことに身が入らない、勝敗にこだわりすぎ、といった批判に対し、
いい記録は自信につながる、子どもの可能性を引き出せる、声はさまざまだ。
部活動のよい面を強調する立場とその悪い面を強調する立場で見方は大きくことなる。
さらにこの問題の背後には過労死寸前まで働く熱血教師と、部活動指導にとられる時間と労力をうとましく思う無責任教師の存在がある。
部活動で子どもがけがをした場合、保護者が裁判で学校側の責任を追及し補償を求める風潮とそれに対する学校側の対抗措置(責任逃れ)という「せちがらい関係」も見えてくる。
アメリカでは、スポーツはシーズンが限られていて、子どもたちは、整った環境とコーチの指導のもとにさまざまなスポーツを楽しむことができる。
日本の中学生はまるで企業戦士のようにひとつのスポーツを年がら年中つづけなければならないし、一度選んだスポーツを途中で変えることはなかなかむずかしい。日本の社会の縮図がそこに見られるようだ。
下記の本を参考にしました。
『ソシオロジー事始め』
中野 秀一郎 (編集)
有斐閣ブックス