こんばんは。冨樫純です。
いつの世でも大都市への人口移動は若者が中心です。
地方の若者が東京にあこがれる気持ちは昔も今も変わらないと思います。
ちなみに、ぼくは、野心家でもなければ、人混みも嫌いなので、東京への憧れはありません。
そこで、若者たちはいったいなぜそんなに東京に行きたがるのでしょうか?
理由を調べてみました。3つ紹介します。
①雇用の機会や成功へのチャンスが多い
東京には大·中· 小さまざまな事業所が集中している。なかでも特徴的なのは大企業の本社の立地である。
もともと大阪や神戸などに本社のあった会社が、仕入れや販売など取引の有利さや国などの行政機関との接触の便利さなどを求めて本社を東京に移したケースも少なくない。
もちろん、大企業ばかりではなく中小企業や自営業も多く立地し、東京のような大都市でなければ成り立たないビジネスもたくさん存在している。
このため地方の多くの若者たちが、仕事を求め、生活の糧を求めて大都市東京へ移動するの
である。
②高等教育機関が多い
1991年度においては全国1,106大学(短大を含む)のうち27.6%にあたる305大学が東京都市圏に立地している。
学生数では39.5%にあたる271万人が東京首都圏の大学に通っている。
日本の社会は学歴社会であり、学歴がより豊かで安定した生活を獲得するためのパスポートになっていることはまぎれもない事実である。
豊かで安定した生活へのパスポートを獲得するために高い授業料と生活費を払いながらも多くの若者が東京にやってくるのである。
③東京の文化的魅力
東京は巨大な情報発信基地であり、わが国の現代文化の中心地となっている。テレビ番組の多くが東京のテレビ局から流されており、出版社も東京に本社をもつものが圧倒的に多い。
地方の若者たちは東京から発信される情報の影響を受けながら成長しており、東京の都会的な雰囲気は地方の若者たちに大きな刺激剤となっている。
以下の本を参考にしました。
『ソシオロジー事始め』
中野 秀一郎 (編集)
有斐閣ブックス