こんばんは。冨樫純です。
選挙が話題になっているからかも知れませんが、「シルバー民主主義」という言葉を目にしました。意味がわからなかったので、調べてみました。
すると、問題があるようですが、解決策は今のところ、無いようです。紹介します。
シルバー民主主義とは?
少子高齢化の進展に伴い、選挙などを通じて高齢者の政治的影響力が過剰に強まる現象を指します。
問題点
世代毎の政治への要望が基本的に異なることが、シルバー民主主義の根底にあります。
高齢者層の政治への最も大きな期待は、「現在の社会保障の充実」ですが、若年~壮年層にとっては、現在の税負負担等の軽減であり、自らが将来利益を享受出来るように制度が維持されることです。
現役世代は、将来のために費用を負担する役割が強く、高齢世代は、現在利益を受け取る立場という違いがある中で、増加した高齢者の多くが、目先の個人的利得を第一に政治的意思決定をするようになれば、現役世代の不満が増幅するだけではなく、財政破綻により制度自体が瓦解しかねないリスクが生まれるところに、シルバー民主主義の本質的な問題があります。
処方箋は今のところない
シルバー民主主義に対する処方箋として、高齢者層の政治力を抑えるために一票の重みを余命によってウェイト付けをしようとか、世代毎に定数を決めて議員を選出しようとか、有権者の投票行為を義務化しようとか、いろいろアイデアが出されています。
しかし、そのアイデアを選挙によって有権者の承認を得るという従来どおりの意思決定方法を採用し続ける限り、特に高齢者層の不利益に繋がる施策については、それを掲げる政治家や政党が信任を得ることは難しいというジレンマが発生します。
専門家の多くは、このジレンマに対して「日本の高齢者層が、頑迷で自己中心的だとは限らない」「孫の顔が描かれているクレジットカードを使っていると思えば社会保障のマイナスも受け入れるはずだ」など状況打開のための正論を述べています。
下記のサイトを参考にしました。
https://asqmii.com/jijico/2017/08/11/articles27972.html