こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
民主主義の歴史に興味があったので購入しました。
②こんな本です
『民主主義とは何か』
宇野重規著
ギリシア・アテナイにおける民主主義思想の「誕生」から、現代まで、民主主義という制度・思想の誕生以来、起こった様々な矛盾、それを巡って交わされた様々な思想家達の議論の跡をたどってゆきます。
その中で、民主主義という「制度」の利点と弱点が人々にどのように認識され、またどのようにその問題点を「改良」しようとしたのか、あるいはその「改革」はなぜ失敗してしまったのかを辿ることにより、民主主義の「本質」とは何なのか、そしてその未来への可能性を考えてゆきます。
またあわせて、日本の民主主義の特質、その問題点についても分析してゆきます。
民主主義という思想・制度を知るための、平易な政治思想史の教科書としても最適です。
③こんな言葉が印象に残りました
民主主義の本質は、人々が自ら統治を行っていることにあるとトクヴィルはいいます。
多くの国々で、為政者は人民の名において統治を行うでしょう。
そして、 自らが統治を行っている外観をつくり出すでしょう。
しかしながら、アメリカでは本当に、普通の人々が自ら統治を行っている。この点にトクヴィルの感動があったのです。
ルソーとは違った意味において、トクヴィルもまた古代ギリシアの都市国家に立ち返って、現実の政治を考え直そうとしました。
過去のものだと思っていた民主主義が、現実に存在し、機能している。この驚きこそがトクヴィルの議論の中核にあったのです。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『保守主義とは何か』
宇野 重規著
『現代民主主義』
指導者論から熟議、ポピュリズムまで
山本 圭著
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。