こんにちは。冨樫純です。
「1票の格差と選挙区の区割り」についてのコラムを紹介します。
個人的には、何故一人一票なのかと疑問に思います。
せめて、選挙に行く人の票を増やして欲しいと思います。
選挙区の人口密度によって有権者1人当たりの1票の重さが異なるということは、選挙制度の問題としてしばしば指摘されてきたことである。
中選挙区のように、1選挙区に複数の議席が割り当てられている場合は、選挙区における1議席(定数1) 当たりの有権者数の多少が人口密度によって異なっている状態を修正することを、定数不均衡の是正(「定数是正」)と呼ぶ。
日本では10年ごとの国勢調査の結果を受け、有権者人口の変動を考慮に入れて人口集中区と過疎区の間の格差を是正してきた。
中選挙区制では、各選挙区の定数を増やしたり減らしたりしてバランスをとろうとしてきたのである。
他方、小選挙区制では定数はつねに1なので、小選挙区制における選挙区間における有権者数の不均衡は、選挙区の区割りを変えることによって是正することになる。
だが、その選挙区の区割り(選挙区画定)の際に、議会の多数派や行政府を握る政党が自民党に有利になるように恋意的な選挙区割りをしようとすることがしばしば起こる。
1812年にマサチューセッツ州のゲリー (Gerrv)
知事が、自民党に有利なように恋意的な選挙区割りをした結果が伝説の怪物サラマンダー(トカゲ) に似て見えたことから、恋意的な党派的選挙区割りをゲリーマンダーリング(gerrymandering)と呼ぶようになった。
下記の本を参考にしました
『政治学』補訂版
(NewLiberalArtsSelection)
久米 郁男 他2名
有斐閣