とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

代議制民主主義とは

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


タイトルと表紙に掲げてあることに興味があり、購入しました。

 


例えば、民意が届いていないのかとか、特に地方議会は機能しているのか、です。

 


②こんな本です

 


『代議制民主主義 』

「民意」と「政治家」を問い直す

 待鳥 聡史

 中公新書

 

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有権者が選挙を通じて政治家を選び、政治家が政策決定を行う。


これが代議制民主主義の仕組みである。


議会の発展、大統領制と議院内閣制の確立、選挙権の拡大を経て定着したこのシステムは、第二次世界大戦後に黄金期を迎えた。


しかし、経済成長の鈍化やグローバル化の影響を受け、今や世界各国で機能不全に陥っている。


代議制民主主義はもはや過去の政治制度なのか。
民意と政治家の緊張関係から、その本質を問い直す。

 


③こんな言葉が印象に残りました

 


代議制民主主義には、有権者を起点として、政治家、官僚へと仕事を委ねる関係が存在する。

 


これを「委任の連鎖」と呼ぶ。

 


有権者から政策決定を委ねられた政治家、政治家から政策実施を委ねられた官僚は、いずれも委ねた人々(政治家にとっての有権者、官僚にとっての

政治家)の期待や想定に応えた行動をとらねばならない。

 


そのような行動をとっていると説明できる状態を「説明責任 (アカウンタビリティ)」が果たされているという。

 


説明責任が果たされなければ、選挙で落選や担当業務からの左遷が待っている。

 


すなわち、代議制民主主義には、委任の連鎖とは逆向きの「責任の連鎖」も存在する。

 


そして、これら両方向の「委任と責任の連鎖関係」が存在していることが、代議制民主主義であるための必要条件だといえる。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『日本の統治構造』

 官僚内閣制から議院内閣制へ

 飯尾 潤著

 中公新書

 


『政治改革再考』

 変貌を遂げた国家の軌跡

 待鳥 聡史著

 新潮選書

 

 

 

興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。

 

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