こんにちは。冨樫純です。
「クオータ制」についてのコラムを紹介します。
個人的にクオータ制に賛成です。
前々から国会議員など、男女半数ずつにした方がいろんな意見が反映されると思っていました。
もっと言えば、各年齢層からも選べるようにした方がいいと思いました。
フェミニズムの立場から公的領域における政治を考え直すための議論も存在する。
その一つが、クオータ制をめぐる議論である。
クオータ制とは、議会の一定の議席(あるいは候補者枠)を女性 (または他の社会的少数者)にあらかじめ割り当てるものである。
クオータ制擁護論には、次のようなものがある (田村 2009: 第5章)。
第1は、不平等の是正である。公私ニ元論の下で、男女間での政治参加 (この場合は議員になること)の平等は達成されていない。
よって、男女の平等を実現するために、クオータ制は望ましいとされる。
第2は、女性の利益や経験の表出、反映の必要性である。
女性には女性独自の利益があり、それは女性議員が少ない状態では適切に表出、反映されない。
仮に、すべての女性が特定の問題について同じ意見を有していなくとも、女性が男性よりも、より深刻なものとして経験する問題がある。
たとえば、結婚や出産後の就業の問題である。
こうした「女性の利益」 あるいは 「経験」 を議会に適切に表出、反映するために、クオータ制は望ましいとされる。
また、そもそも地理的な空間を単位とした選挙区という発想自体が、地理的空間を優先する一種のクオータ制であるとの主張によって、クオータそのもののイメージの再考を求める議論もある(ス
ティール 2014)。
クオータ制は、実際にはすでに世界の多くの国や政党(候補者の場合)で導入されている。
下記の本を参考にしました
『ここから始める政治理論 』
田村 哲樹 他2名
有斐閣ストゥディア