とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

政権交代

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、憲法を学んでいます

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル  

 


政権交代

 


A: それにしても、 この前の衆議院議員総選挙は、安倍さん率いる自民党の大勝利だったわね。

 


B: うん、自民党が4年ぶりに第1党に返り咲くことは予想されていたことだけど、あそこまで民主党が惨敗するとは思わなかったよね。

 


A: たしかに、2011年3月11日の巨大地震とその直後に東日本を広範囲に襲った未曾有の大津波、しかもそれに伴う東京電力福島第一原発の深刻な事故が起きて、当時の菅内閣は右往左往して初動対応のあやまりが厳しく批判されたりしたし、その後を継いだ野田内閣も思うように事後処理が進められなくて大変だったとは思うけれど、あそこまでひどい選挙結果になるとはね。

 


B : そうだよな。 自民党麻生内閣が2009年7月に衆議院を解散して、8月の総選挙で民主党が大躍進し、9月になって新たに民主党鳩山内閣が誕生した時は、日本にもようやく二大政党制ができるのかと思ったけど、 むしろ多党乱立の状況に逆戻りするみたいだね。

 


これではなかなか政治は安定しないんじゃないかな。

 


A:でも今回の選挙では、わたしも含めて、有権者の多くは、自民党が勝って安倍さんが首相になったら、アベノミクスが功を奏して景気が回復して雇用も増え、日本が元気になるだろうって期待し

て投票したんだと思うわ。

 


だって、これまでは、たいていの場合、首相ってわたしたちとはほとんど何の関係もないところで選ばれてきたように思うの。

 


最近でいうと、小泉内閣による解散後の総選挙のあとで選ばれた安倍首相が病気で突然に辞任して (2007年9月)、自民党の福田さんが首相に選ばれた時もそうだったし、民主党内閣になってからでも、せっかく多くの有権者鳩山代表の率いる民主党に期待して投票したのに、1年も経たないうちに菅首相に替わってしまったし、かと思ったらまた1年ちょっとで今度は野田首相と、いうように、政権が短期間しかもたずに、 次から次へと首相が入れ替わったでしょ。

 


わたしたちの手の届かないところで、いつのまに

か首相が替わってしまってるって感じだったもの。

 


B: たしかにそういう感じがするよな。 そもそも日本では、首相が衆議院議員の選挙後に選ばれて次の選挙まで任期を全うした例は全然ないんだものね。

 


A:へえ、 そうなの。

 


B : ほら、 『目で見る憲法』という本には、これまでの首相の一覧表や衆議院の解散の一覧が載っていてとても便利なんだけど、この本によると、これまで、衆議院議員の任期満了で総選挙が行われたのは、三木内閣のとき (1976年12月総選挙) ぐらいしかないんだそうだ。

 


それにこの三木内閣だって、その前の田中首相が任期途中で金脈問題で総辞職したために (1974年12月) 政権を引き継いだだけで、総選挙の結果ではないしね。

 


A : 分かった! だからかぁ。

 


B: 何が?

 


A:この前 8月15日にわたしが大学時代のクラスの同窓会に行ったときにね、同級生のひとりがこんなこと言ってたの。 「だいたい、日本の首相なんか、政党間の駆け引きで、わけのわからないうちに決まってしまうんだから、新聞社から “今の首相を支持しますか?”なんてアンケートで聞かれても、本当は答えようがないんだよな。

 


もっと、われわれ一般国民が参加できるような、ちゃんとした手続きで選ばれたのなら、話は別だけど」って。

 


B:うん、気持ちとしては、その同級生の話もわからないわけじゃないよ。でもね、憲法からみたらそれは無理だよな。

 


感想

 


日本では大臣や総理は頻繁に変わりますが、政権はそうではないと思います。

 


政権を維持するためにそうしているように思います。

 


下記の本を参考にしました

 


『いちばんやさしい 憲法入門』

 初宿 正典 他2名

 有斐閣アルマ

 

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