とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

悪のマニュアル

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、憲法を学んでいます

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル  

 


マニュアル本の大流行

 


このごろ、書店の店頭に 『完全自殺マニュアル』 とか 『いじめ撃退マニュアル』 というような題名のハウ ツー物が平積みされて売られているのを、よく見かけました。 これらの中には、本当に「役に立つ」 ものもあって、 場合によっては重宝なものかもしれません。

 


でも逆に、「暗殺者 殺し屋のノウハウを集大成」したという 「ザ・必殺術』 のように、たいへん困った書物も登場しています。

 


『悪のマニュアル』には、目次の最後のところに 「本書は、この世に存在する悪の数々をモデル化したものです。 現実の不幸な事実をおおい隠すのではなく、その実態を明らかにすることこそが必要であると考えるからです」 と書かれており、また本の最後の頁にも気づかないほどのとても小さい字で、「本書の悪用を断固として拒否」と書いてあって、この本が「正しい」 目的から書かれたものである旨が主張されています。

 


しかし、 実はこの本には、レイプの基本、金品の収得法、侵入強盗の仕方、年寄りのだましかた、女のだましかた、自販機のだましかた、 留守番電話盗聴法、火炎びんの作り方、債務の踏み倒し方、毒薬一覧などなど、サリンの作り方こそ書いてはなかったようですが、さまざまな犯罪を成功させる方法が事細かに説明されています。

 


しかも、終始一貫して「加害者」の立場から書かれています。

 


これは文字どおり 「犯罪の手引書」といって間違いないでしょう。

 


そこで、『悪のマニュアル』は青少年に有害な図書だとして、35もの都道府県が有害指定をしました。

 


すると、さすがにヤバイと判断したのか、今度はこの本の修正版が、『危ない!!』 という別のタイトルで出版されました。

 


こちらの方も、内容的には 『悪のマニュアル』 ときわめて類似しており、多くの部分はこれと同じ版元を使っていることがわかります。

 


感想

 


この手のマニュアル本が、流行っていた時期があった記憶はあります。

 


興味がなかったので、読んではいませんが。

 


下記の本を参考にしました

 


『いちばんやさしい 憲法入門』

 初宿 正典 他2名

 有斐閣アルマ

 

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