こんにちは。冨樫純です。
本を紹介します。
①この本を選んだ理由
教科書的な感じではなく、歴史を学びたいと思い購入しました。
②こんな本です
『パスタでたどるイタリア史』
池上俊一著
岩波ジュニア新書
「パスタを食べることでイタリア人はイタリア人であることを自覚する」
地域色の強いイタリアで、人々の心を結ぶ力をもつパスタ。この国民食は、いつ、どのように成立したのでしょう。
古代ローマのパスタの原型から、アラブ人が伝えた乾燥パスタ、大航海時代の舶来種トマト、国家統一に一役買った料理書まで。
パスタをたどると、イタリアの歴史が見えてきます。
③ こんな言葉が印象に残りました
料理を作るのが女性の役割である、というのは今日ではそれほど自明のことではないかもしれません。
料理が得意な若い男性は多いでしょうし、年配の男性でも、料理くらいできないと、と料理学校に通う人もいます。
レストランのシェフは、過半が男性でしょう。
しかし少し前までは、ヨーロッパでも日本でも、女性が家庭のことをこなし、男性が外で仕事をし公的な活動をする、というのが当たり前のことになっていました。
その女性の家事の中でも最重要であったのが「料理」です。
貧しい生活を送らざるをえず、そのときどきに安く入手できる食材、あるいは残り物を活用して、家族のために美味しい料理を作る、この困難な課題を担ったのが、前近代の女性たちでした。
ヨーロッパの中でもとくにカトリックの教えが浸透したイタリアでは、この女性と料理の結びつきがとりわけ堅固であったようです。
イタリアの田舎では、今でも朝から晩まで一日中、料理している女性の姿が見られるのです。
(本文より引用)
④この本が気になった方への2冊はこちら
『お菓子でたどるフランス史 』
池上 俊一
岩波ジュニア新書
『森と山と川でたどるドイツ史 』
池上 俊一
岩波ジュニア新書
興味を持ってくれた方はいるでしょうか?
興味を持った方は、是非読んでみてください。