こんにちは。冨樫純です。
独学で、経済学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
お見合い結婚から恋愛結婚へ
結婚における出会いの場の役割を見ていきましょう。
実は、未婚率が上昇していることに対する有力な説明には、結婚のメリットだけでなく、出会いの機会も減ってきているのではないかというものがあります。
結婚に大きなメリットを感じて結婚に前向きであったとしても、出会いの機会に乏しければ、なかなかゴールに至らないためです。
出会いの機会がどのくらいあるのかを、データで直接検証することは難しいのですが、結婚した人々がどのような出会いから結婚に至ったのかについては、定期的に調査されています。
出生動向基本調査によると、かつてはお見合い結婚が主流でした。
お見合い結婚には愛がないなどという話ではなく、お見合いや結婚相談所経由の結婚をお見合い結婚、それ以外を恋愛結婚と便宜上呼んでいます。
調査によると、戦前はお見合い結婚が70パーセント近かったそうですが、一貫して減り続け、2010~2014年では約5パーセントにまで減少しています。
対照的に、恋愛結婚は戦前には15 パーセントもありませんでしたが、2010~2014年には、約88パーセントに上っています。
お見合い結婚が減ってきている理由としては、人間関係が希薄化して世話を焼く地域や職場の人がいなくなった、プライバシー意識の高まりから他人に出会いを仲介されること自体を好まなくなった、イエ意識が薄まり、親が結婚について子どもに指図しなくなったことなどが挙げられていますが、一方で、お見合いのあり方も変化しているため、本当のところについては必ずしもよくわかっていません。
恋愛結婚といっても、その出会いのきっかけはさまざまです。
調査ではもう少し詳しく出会いのきっかけを聞いています。 これによると、一番多いのは、友人・兄弟姉妹を通じて今の結婚相手に出会ったというもので、およそ34パーセントに上ります。ついで多いのは、職場や仕事で出会ったというもので、これは25パーセントほどです。三番目に多いのは学校で、約1パーセントの夫婦が該当するようです。
そして、街なかや旅先で、サークル・クラブ・習い事で、といったきっかけが続きます。
幼なじみ同士が恋愛・結婚するというのは、アニメや漫画でしばしば見かける設定ですが、実際には1.6パーセントに過ぎません。 アニメや漫画には、願望や夢が投影される部分もあるのでしょうが、現実にはかなり少ないんですね。
感想
お見合い結婚が減ってきている理由は分かりましたが、恋愛結婚が増えた理由は分かりませんでした。
気になります。
下記の本を参考にしました
『家族の幸せ』の経済学
データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実
山口 慎太郎著