とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

小泉長期政権をどう説明するか?

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、政治学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


小泉長期政権をどう説明するか?

 


小泉内閣は 2001年4月に発足し、その後2006年9月まで、5年5ヵ月も続いた。

 


戦後で3番目の長期政権であり、平成に入ってから初めての長期政権であった。なぜこれほど長期にわたって小泉純一郎総理大臣が政権を維持できたのかについて、いろいろな議論がなされている。 大きく分ければ2通りの説明がある。

 


第1は小泉自身の資質に原因を求める説明である。巧みに言葉を操りマスメディアを利用して国民の支持を調達する稀有の能力。

 


かつて世話になった政治家も味方でなくなれば切って捨てる冷徹さなどが、長期にわたって政権を維持できた理由であるとされる。

 


第2は、制度に理由を求める説明である。

 


1990年代の選挙制度改革によって、衆議院選挙に小選挙区制が導入されて派閥の力が弱まったことや、2001年の省庁再編で総理大臣の指導力を高める制度改革がなされたことなどが理由として挙げられている。

 


郵政民営化を問う総選挙において、自分の方針に従わない議員に対して自民党の公認を与えないどころか、対立候補まで刺客として放ったことはそのような変化を人々に実感させるものであった。

 


政治は人間が行うことであるから、政治家の個性がなんらかの形で影響を及ぼしていることは間違いないだろう。

 


他方、小泉総理大臣の政治スタイルをつぶさに見るとき、制度が変わったことがそのような政治スタイルを可能にするうえで重要であった、ということも否定できそうにない。

 


政治を理論的に理解しようとする政治学者の間では、制度の変化に着目した説明の方が有力であった。

 


感想

 


小泉さんの資質で長期政権になったと思っていましたが、それだけではないようです。

 


制度が変わったのが大きいようで、意外でした。

 


下記の本を参考にしました

 


『はじめて出会う政治学

 構造改革の向こうに

 北山 俊哉 他2名

 有斐閣アルマ

 

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