こんにちは。冨樫純です。
独学で、政治学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
近代対伝統といった価値対立が徐々に重要性を失い、またとりわけ冷戦が終わってからは、保守対革新というイデオロギーの対立軸も曖昧になった。
他方で、政党に対する支持の弱い選挙民や無党派層が増えてきている。
朝日新聞の世論調査では、「どの政党が一番好きですか」 と第1段階で質問し、そこで政党を選ばなかった人に、第2段階として、好き、きらいを別として、どれか1つを選ぶとすれば何党を選ぶかを聞いている。
この第1段階で、政党を選ばなかった人の比率が、1992年以降急増している。
91年には、31%だったものが、 92年の12月で42%、94年12月には50% 95年6月で52% 98年総選挙前には 49%、小泉内閣が誕生した2001年には46%、福田康夫総理大臣の突然の辞任前の2008年9月で40%となっている。
この人たちの中で、第2段階でも政党名をあげない、まぎれのない無党派は、それほど多くはなく、95年調査で17%である。
しかし、人々が投票するときに政党名が影響する程度が低下しているとはいえよう。
さらに、1993年以降の政界再編によって、政党のイメージが不明確になった。
民主党のリーダーが小泉総理を支持するといったり、自民党の有力政治家が構造改革に反対したり、小沢一郎民主党党首が福田自民党との 「大連立」を志向するようでは、政党イメージを確定することは大変難しくなるのである。
感想
無党派層が増えた理由は、政党のイメージがわかり難くなったことが大きいと思いました。
下記の本を参考にしました
『はじめて出会う政治学』
構造改革の向こうに
北山 俊哉 他2名
有斐閣アルマ