こんにちは。冨樫純です。
独学で、政治学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル テレビと新聞の違い
マスメディアによる報道は政治的に中立的でなければならない、とよくいわれる。
それでは実際に、マスメディアは中立的なのだろうか。 中立的であるとして、それはどのような意味をもつのであろうか。
一口にマスメディアといっても、中立性の問題に関して、新聞・雑誌とテレビ・ラジオとは扱いが異なる。
法律的にいえば、新聞・雑誌は中立的である必要がないが、テレビ・ラジオは中立的であるべきとされているからである。
こうした違いは、ニュースがどのようにして国民に伝えられるかという技術的な違いによって生まれてくる。
新聞・雑誌は紙に印刷することによって報道する。 紙をどのくらい買うかは買う側の自由である。 紙の量は地球規模でいえば限界があるが、日常的な感覚でいえば無限にある。
少なくとも、誰かがたくさん使えば、他の誰かがその分だけ使えなくなるというものではない。
ニュースを印刷する紙は無限にあるから、紙に印刷されるニュースは自由に流せるという理屈になる。
新聞や雑誌の場合、中立性が法律的に求められないのはこのような理由による。
これに対して、テレビ・ラジオが情報を乗せる電波には限りがある。
2つの局が近い周波数で電波を流すと混線してしまうので、適当な間隔をあける必要があり、そのため誰かがある周波数の電波を流すと、他の誰かが電波を流す機会が奪われてしまうわけである。
このように電波には限りがあるために、電波は国民全体の財産であり、それを念頭に置いて使われなければならないという約束がなされることになる。
したがって、 放送局は、法律に基づいて政府から
免許をもらってニュースを流すことになっているのである。
このため、法律的に中立性が求められるのである。
このように法律上の扱いは異なる。 しかし、 実際には新聞・雑誌も、テレビ・ラジオと同様に中立的であることを基本方針に掲げていることが多い。
感想
個人的には中立の立場に立った報道は面白くないと思うので、やめてもらいです。
下記の本を参考にしました
『はじめて出会う政治学』
構造改革の向こうに
北山 俊哉 他2名
有斐閣アルマ