とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

本離れ、活字離れ

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、社会学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


本離れ、活字離れ

 


出版業全体の売れ行き不振あるいは 「本が売れない時代」の背景についてのマスメディア上の解説やコメントでよく登場するのが、「本離れ」 「活字離れ」という言葉である。

 


これらの言葉が頻繁に見られるのは、毎年秋の読書週間の前後に掲載される、新聞や雑誌などの企画による世論調査の結果を報告する記事などにおいてである。

 


その種の世論調査において最初に出てくる定番的な質問項目は、過去1ヵ月に読んだ本の冊数を入等の問うものである。

 


そして、読んだ本の冊数の平均値の減少や 「1冊も読まなかった」とする回答の比率の増加などを根拠として、「本離れ(活字離れ)が一段と進んだ」と結論づけるのが、その種の記事における典型的な取り上げ方である。

 


出版不況についての議論においても、この種の世論調査を引用することが少なくない。

 


人びとが本を読まなくなったから、また活字そのものに親しまなくなってきたから、本が売れなくなっているのだというわけである。

 


また、読書傾向に関する世論調査では、単に読書傾向だけでなく、一定の期間の間にどれだけ本を

購入したかという点について問う質問項目もある。

 


この設問に対する回答傾向などが、本離れ、活字離れと出版不況との関連を示す証拠として引用されることもある。

 


もっとも、このような「本離れ」 「活字離れ」 に関する世論調査は、基本的に実態調査の域を出ることはほとんどなく、議論の出発点としてはある程度役に立つかもしれない。

 


しかし、その読書傾向の変化の背景にまで掘り下げて分析しようとするさいには、データとしてあまり役に立たないことが多い。

はは

つまり、この種の世論調査は、人びとの一般的な読書傾向やその変化の概要についてのイメージをつかむうえでは有効ではあるが、そのような状態や変化がなぜもたらされたのかという点についてまで踏み込んで明らかにするさいには、不十分なデータしか提供していないのである。

 


このような問題について解明していくためにはら、一般的な読書傾向に関するデータだけでなく、たとえば、具体的にどのようなタイプの書籍が好まれ、またどのようなタイプの本が「敬遠」 されているかを明らかにするデータが必要になってくる。

 


また、具体的にどのような層の人びとがどのようなタイプの読書傾向をもっているのか、という点についても詳しく分析していかなければならないだろう。

 


感想

 


指摘されているように、本当に本離れ、活字離れが、出版不況の原因なのかと思いました。

 


下記の本を参考にしました

 


『Do! ソシオロジー』改訂版       

 現代日本社会学で診る

 友枝 敏雄 他1名

 有斐閣アルマ

 

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