こんにちは。冨樫純です。
「マスメディアの「利用と満足」研究」についてのコラムを紹介します。
あまり意識してはいませんでしたが、わたしたちは、マスメディアを自らの生活の文脈や関心によって能動的に、都合の良いいように、読み替えていると思いました。
マスメディアが受け手に一方的に影響力をもつのではないという主張は、娯楽番組も含めた別の視点からもなされた。
「利用と満足」研究がそれである。
1940年代に始まったこの研究は、マスメディア接触時の受け手の能動性を如実に示すものであった。
代表的な研究に沿っていえば、人々はテレビドラマをさまざまに「利用」したり「満足」を得ているのである(McQuail et al,1972)。
それは制作者の意図からは独立したもので、見て気晴らしを得たり、現実への教訓や人生のスキルを学んだり、自らの価値観は正しいと確認したり、あるいは主人公との擬似的な交流と一体感を覚えていたり、と多様であった。
受け手は必ずしも放送の内容を直球で受けとめるのではなく、自らの生活の文脈や関心によって能動的に読み替えるのである。
近年ではインターネットの「利用と満足」が研究されている。
下記の本を参考にしました
『社会心理学』
池田 謙一 他2名