こんにちは。冨樫純です。
独学で、政治学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
「あなたが就職したい企業はどこですか?」
毎年、大学生の就職活動が始まるころに人気企業ランキングが発表になる。
このランキングの変遷を見ると、なかなか興味深い。
戦後すぐには石炭産業に人気があり、その後繊維産業が出てくる。
しかし、日本国内での石炭産業は消滅し、繊維産業もその後厳しい不況を迎える。
人気ナンバーワン企業を狙うのは就職戦略として危ないのかもしれない。
さて、銀行も長らく人気産業であった。 しかし、1990年代には大手の銀行が破綻するという少し前には考えられなかった事件が起こった。
バブル期にバンバンお金を貸した銀行は、バブル景気がはじけて借り手の企業の調子が悪くなった結果、膨大な融資を回収できなくなったのである。
バブルの発生と崩壊による経済不況は、歴史上何度も繰り返されてきた。
1600年代のオランダでは、チューリップの球根への投資熱が高まり、バブル景気が発生し、その後大不況がやってきた。
1700年代初めには、イギリスで南アメリカとの貿易に当たる南海会社の株式発行がきっかけとなって、同種の「泡沫会社」が生まれ、次々に株式を発行してバブルが発生した。
そして、破綻がやってきて経済が低迷した。
そして、サブプライムローン問題をきっかけとする金融危機である。
バブルの歴史を見ていると、われわれ人間に進歩はないのかという気にもなる。
感想
バブル崩壊は日本だけで起こった出来事だと思っていたので、勉強になりました。
なぜ同じ過ちを繰り返すのかはわかりませんが。
下記の本を参考にしました
『はじめて出会う政治学』
構造改革の向こうに
北山 俊哉 他2名
有斐閣アルマ