こんにちは。冨樫純です。
独学で、政治学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
フリー・ライダー問題
問題とされるのは、フリー・ライダー(ただ乗り) 問題である。
議論を進めるために、自動車オーナーも、車検の改革から受ける便益を相当に大きなものと受けとめて、その利益を実現するために何かしようと考えたと仮定しょう。
しかし、そのように思った人が行動を起こして、幸い車検制度が改革されたときに、そのことから利益を受けるのは努力をした当人に限らない。
努力をしなかった人も同じようにその便益を享受できる。
このように努力をせずに便益のみ享受できる人をフリー・ライダーという。
そして、フリー・ライダーを決め込むことが可能な状況では、人々は通常率先して自分から努力をしようとはしない。
また奇特な人が、 先頭を切って自動車オーナーを組織しようとしても、多くの人は自分ではなくて誰か他の人ががんばってくれればよいと傍観者を決め込むのである。
このように傍観者を決め込めるのは、自動車オーナーがあまりにも多くいて、 お互いに知らない仲だからである。
他方、自動車整備業者を見よう。
彼らも他の誰かが車検制度を維持してくれれば、あるいは改正に反対してくれれば、自分は努力を
することなく便益のみを享受できるというフリー・ライダー問題から自由ではない。
しかし、彼らは普段から仕事の上の付き合いもあ
り、また業界団体をつくっている。
そのため、 誰かがさぼっては、すぐにわかるのである。その結果さぼっていることに対して、同業者から仲間外れにされるなどの制裁を受ける可能性がある。
感想
確かに問題視すべきことかもしれないと思いました。
努力をせずに便益のみ享受するので。
下記の本を参考にしました
『はじめて出会う政治学』
構造改革の向こうに
北山 俊哉 他2名
有斐閣アルマ