とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

不倫を叩く理由

こんにちは。冨樫純です。

 


本を紹介します。

 


①この本を選んだ理由

 


数年前、マスコミでよく話題になった不倫が無くならない理由や、バッシングする心理に興味があったので購入しました。

 


②こんな本です

 


『不倫』

 中野信子

 文春新書

 

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バレたら仕事も地位も家族も金銭も失うとわかっているのに、なぜ人は不倫をやめられないのか?

 


社会が過剰な不倫バッシングに走りがちになるのはなぜなのか?

 


最新脳科学の知見をもとに、進化の過程で人類が選択した「生存戦略」社会的制裁」の謎に迫る!

 


③ こんな言葉が印象に残りました

 


現代日本で不倫が過剰にバッシングされるのは、子どもを産んで育てる「生殖コスト」が高すぎることも背景にあると考えられます。

 


今の日本社会では、子どもを1人産んで育てるということさえ、純粋に経済的にみれば相当なマイナスになってしまいます。

 


出産のために仕事を辞めたり、育児休暇を取って仕事をセーブしなければならない人が大半です。

 


学校に行き始めたら、塾や習い事に行かせたり、少しでもいい学歴を身につけさせるため、あるいは「いじめ」に遭わないようにと、私立有名校を受験させるケースもあります。

 


そもそも人類のメス(女性)にとって、生殖はそれだけで大きなコストがかかり、リスクをはらんでいます。 二足歩行のために進化した骨盤は難産をもたらし、母子ともに生命の危険にさらされます。

 


普通の人は子育てのコストを引き受けたうえで、恋愛し、セックスをしています。

 


あるいは子どもがいない夫婦であっても、家庭を維持するための面倒ごとを引き受けるというコスト、あるいは子どもがいる家庭よりも多くの税金を払っているというコストを引き受けています。

 


しかし、不倫はそうしたコストの負担をせず、性的快楽や恋愛のスリルを享受しているとみなされます。 

 


だから不倫に対して、「恋愛するなら、結婚や生殖にまつわる面倒ごとも引き受けなさい」「セックスはするのに、家庭や子育てのコストを引き受けないなんて「許せない」という社会的な圧力が高まり、「恋愛やセックスだけを享受するフリーライダー」としてサンクションが加えられるのです。

 


不倫バッシングの裏には、こうしたメカニズムが働いているのです。

 


(本文より引用)

 


④この本が気になった方への2冊はこちら

 


『不倫と正義 』

 中野 信子 他1名

 新潮新書

 


『人は、なぜ他人を許せないのか?』

 中野信子

 アスコム

 


興味を持ってくれた方はいるでしょうか?

興味を持った方は、是非読んでみてください。

 

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