とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

どうしたらテロリストをなくせるか?

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、政治学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


どうしたらテロリストをなくせるか?

 


この問題に対して、ネオコンサーバティブ(通称ネオコン) と呼ばれる立場の人たちの考え方はこうである。

 


テロをなくすためには、必要とあれば、その国に対し軍事的に介入して政権を打倒して、新たな自由で民主的な政権を樹立し、それに対して、 経済復興を支援し、教育改革を行えばいい。

 


それによってテロリズムはなくなっていくだろう。彼らにとっては、戦後日本の経験は、それを裏打ちしたものであった。

 


では、本当に、経済的な貧困と教育の欠如がテロリストを生み出すのだろうか。 『テロの経済学』を書いたアラン・B・クルーガーによると、それは正しくないという。

 


彼の調査によると、テロリストはその国において経済的には豊かであり、また教育水準も高いことが多いというのである。

 


9.11のテロで旅客機ごと世界貿易センタービルに突っ込んだ1人のモハメド・アタはエジプトの中産階級出身であり、オサマ・ビン・ラディンサウジアラビアの富豪の息子であることもよく知られている。

 


上に挙げた支配的な考え方が否定されたようにも思われる。

 


しかし、さらに反論することも可能ではないだろうか。

 


すなわち、このような中産階級やそれ以上の階級出身の者が、国内の貧困や教育のないものの存在を見て、テロリストになっていくとも考えられるのである。

 


もしこれが正しければ、貧困をなくしていくことや教育条件を改善していくことは、テロリストをなくしていくうえで、やはり大きな役割を果たすだろうということになる。

 


実際の政策が効果的になるか否かを決めるうえで、社会科学的な調査、そして科学的な議論が不可欠であることを示す、重要例といえるようである。

 


感想

 


経済的な貧困と教育の欠如がテロリストを生み出すとぼくも考えていました。

 


そうでもないという見解もあることがおもしろかったです。

 


下記の本を参考にしました

 


『はじめて出会う政治学

 構造改革の向こうに

 北山 俊哉 他2名

 有斐閣アルマ

 

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