こんにちは。冨樫純です。
独学で、社会学を学んでいます。
そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。
タイトル
「ジェンダー・フリー・バッシング」
1999年の男女共同参画社会基本法成立前後から、それが性別役割分業家族観を脱却する家族観を含んでいることを理由として反対する政治勢力が台頭した。
地方議会などを中心に、近年では中央政治にまで影響力を拡大している「ジェンダー・フリー・バッシング勢力」である。
彼らは、本来固定的性別役割観からの脱却を意味する「ジェンダー・フリー」という(主に教育において使用されてきた) 概念を、「生物学的性差の存在を否定するもの」と規定し、 「男女は生物学的に異なる存在である」から「性別役割分業家族は自然本来の姿」と正当化する。
そして「行きすぎた男女平等思想が家庭を破壊している」として、「固定的性別役割観からの脱却」の意味で 「ジェンダーフリー」 などの主張をおこなう人びとを 「日本破壊をもくろむ」勢力として攻撃している。
この結果、現在の日本社会では、1990年代には不可避と考えられていた、性別役割分業家族観にもとづく雇用制度・社会保障制度からの脱却という政策方向を、明示的に打ち出すことが、非常に困難になっている。
現代日本社会は、新たな家族観を形成することができないまま、超少子化・超未婚化・社会保障制度の崩壊の危機などの「ネガティブ・スパイラル」に陥っているのである。
感想
「ジェンダー・フリー・バッシング」なるものがあることを初めて知りました。
バッシングする理由がよく理解できませんでした。
下記の本を参考にしました
『Do! ソシオロジー』改訂版
友枝 敏雄 他1名
有斐閣アルマ