とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

女性労働力を必要とする現代資本主義

こんにちは。冨樫純です

 


独学で、社会学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


性労働力を必要とする現代資本主義

 


女性たちの社会参加、意識革命を押しすすめた重要な背景として、性による労働のアパルトヘイトを作りだした資本主義のシステムが、今度は、新たな発展段階へと進むなかで、女性を産業労働力として必要としているのだということも忘れてはならないと思う。

 


労働力の需要が「人間の半分」(男だけ)でまかなえた(まかなわざるをえなかった)時代は、今や

終焉を告げようとしているのである。

 


むしろ、効率と利益を追求する資本主義は、労働力・消費者としての、女性のいっそうの「活用」を目指している。

 


「資本」の運動は、産業社会の登場とともに(主要に労働力再生産のコストを減らすために)女性たち

を「家庭」に閉じ込めたのと同じ理由で、「第三段階の資本主義」とも呼ばれる"ソフト化・サービス化・情報化"の進んだ現代資本主義は、女たちの家庭外での労働をますます「活用」しようとしているのである。

 


それは、これまで女性たちに加えられていた制限をそれなりに破壊して進行しつつある。

 


つまり、資本主義の深まりのためには、女性の産業労働力が必要であり、その結果が、女性の社会参加の拡大につながったということだ。

 


もちろん、ぼくは、必ずしも、こうした「自由」な選択の広がりを否定するつもりはない。

 


むしろ、いいことだとは思う。

 


ただし、人間のコントロールを超えて自動運動する「資本」の支配のもとで、「労働」はいつまでたっても(男にとっても、女にとっても、老人にとっても、子どもにとっても……)搾取の対象であろうこともまた、忘れてはならない事実なのだ。

 


感想

 


「資本」の支配のもとで、「労働」はいつまでたっても(男にとっても、女にとっても、老人にとっても、子どもにとっても……)搾取の対象であろうこともまた、忘れてはならない事実なのだという箇所がおもしろいと思いました。

 


資本家と労働者で分かれている限り、搾取は避けられないと改めて感じました。

 


下記の本を参考にしました 

 


男性学入門』 

 伊藤 公雄

 作品社

 

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