とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

母性愛の神話

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、社会学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


母性愛の神話

 


感情の結びつきが家族の定義のなかにありましたが、じつはこれも近代につくられたものです。

 


バダンテールさんの「母性という神話」という本の冒頭にはつぎのようなことが書かれています。

 


18世紀のパリで、母親の母乳で育てられた赤ん坊はほんの1000人しかなく、あとの1000人は住み込みの乳母の乳で育てられ、残りは母親の元を離れ、里子に出されたそうです。 

 


そうして死ぬ子どももたくさんいて、子どもが死んだと聞いてもこれであの子も天使になって天国に逝ったと平気な顔で言う母親もいたそうです。

 


それまで乳母に子どもを預けるのが当然だったのが、フランス革命以降に意識革命が起きました。

 


すべての母親は「子どもに対して本能的な愛を抱く」という神話が形づくられ、「女性はまず母親であるのが当たり前」という意識が成立した、とバダンテールさんは言います。

 


感想

 


現代の母親像はここから来ていると感じました。

 


下記の本を参考にしました

 


『体感する 社会学

 金菱 清著

 新曜社

 

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