とがブログ

本の紹介と、ぼくの興味があるテーマについて書きます。

秀才の作り方

こんにちは。冨樫純です。

 


独学で、社会学を学んでいます。

 


そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。

 


タイトル 

 


秀才の作り方

 


人間の能力は生まれつきではなく、社会的につくられるもの、本人も周囲もそう思い込んで「役割演技」を遂行しているのではないかという、仮説がベースになっています。

 


ピグマリオン効果と呼ばれています。

 


「ハーバード式」という科学的権威に惑わされて、選ばれた当人は「隠れた才能」に自信をもつでしょうし、先生をはじめ周りの親たちも、たとえ半信半疑であったにせよ、それまでとは違った目で見たり、違った扱いをするわけです。

 


当初まったくデタラメだった「秀才」のレッテルが「自己実現」して、レッテルを貼られた生徒たちは、ほんとうに期待されたとおりの秀才になっていくわけです。

 


「なんで、私が東大に!!」というフレーズどおり「わたしってじつは隠れた才能あるんとちゃう?

 


もっと勉強すればいい成績とれるで、よっしゃ頑張ろう」というわけで、難関の志望大学に見事合格を果たすのです。

 


これはプラスのレッテルの場合ですが、マイナスのレッテルの場合もあります。

 


わたしは算数や数学が大嫌いで、理系ではなく文系を選びました。このような消極的な学科選択は意外に多いように思います。

 


「落ちこぼれ」のレッテルを貼られたために多くの生徒たちはほんとうに「落ちこぼれ」だと自ら「思い込み」、周りもそのように扱います。

 


そしてほんとうに勉強のできない生徒になっていくわけです。

 


これが思い込みの”ワナ”なのです。自分で自分を“萎縮”させることにもつながっていきます。

 


感想

 


知らず知らずのうちに、思い込みによって我々が動かされていると思うと、悔しい感じもします。

 


下記の本を参考にしました

 


『体感する 社会学

 金菱 清著

 新曜社

 

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